ノイシュヴァンシュタイン城(2)  次ぎへ進む

王座の間

 王座の間は、ビザンチン様式の応接ホールである。絵画は12人の使徒や6人の聖なる王たちの生活の中の一場面などを表している。後陣の丸天井には、イエスとマリア、ヨハネスらが描かれ、背後のほうには「ドラゴンと戦う聖ゲオルグ」の絵がある。

 桟敷はイミテーションの斑岩の柱で支えられており、その上の柱は化粧漆喰の青金石でできている。ビザンチン風の王冠を象ったシャンデリアは金メッキの真鍮製で、重さは900kgあり、その上に96本の蝋燭が立てられている。特に美しいのは、モザイク床である。縦15m、横20mの面に2百万個以上の小石を使って造られており、地上の動物や植物を象徴的に描いている。