第6日目
(9月3日)
6時25分、起床。支度をし、メイン・バッグを室外の定められたところへ出し、7時30分、ロビーに一旦集合後、揃って朝食に向かう。
8時30分、バスで出発。広州最後の風景を車窓から楽しむ。
8時40分、広州駅着。世話になった現地ガイドの黄くんと握手して別れ、税関を通ってホームへ。香港へ着いてからの時間を節約するため、荷物はすべて車内預けにせずに自分たちで運び込む。
座席は9号車右側の最前列に4人で陣取る。左側には例の女性3人とスルーガイドの王さんが一緒だった。
9時30分、列車は香港に向け出発。まもなく、王さんが出国税(一人2500円)を集めにまわってくる。そのあと売り子がやってきて、ビーフジャーキーはいかがと言う。1袋が3元(約120円)と、思いのほか安いので、5袋買い、それを肴に水筒のお茶を飲みながら隣席の人らと談笑したり、写真を撮りあったりする。
王さんが「自分は吸わないが、妻が非常にタバコ好きなので、いつも土産に買って帰る。ただ自分は中国人なので、数量が限られてしまうため、お客さんに協力していただいている。」と言う。なるほど、今回は女性3人が運び屋にさせられたわけだ。
香港領に入ったところで、時計の針を1時間進める。
11時30分、香港のチムシャツィ駅に到着。入国手続きが意外に手間取った。見ると、一人一人、コンピューターで名前を確認している。亡命者を防ぐためであろうか。そう言えば、香港の人口増は非常に深刻とのこと。と、突然、大阪組の老人の一人が、「列車の中に大きいバッグを忘れた!」と、大騒ぎし出した。
12時30分、ようやくバスで出発。
12時35分〜13時15分、成都楼という比較的小さな店で最後の昼食。義弟とビールで乾杯する。
昼食後、香港最後の買物ツアー(?)に出発。まず最初は4日前にも訪れた Duty Free
Shoppers に入り、土産用にミニチュア・ウイスキーのセット(14.4US$)を米ドル紙幣で、更にオーデコロン2個(大243、中180H$)をカードで支払う。
次いで案内されたのは、中京デパート。かねてより王さん推薦の喉の薬を2個60元で購入。喉の調子が悪い時、寝る前にこれを1包飲めば、翌朝はすっきりするという。更に、これも王さんの勧めで、マオタイ酒を2本(高級品と普及品各1本)を66元で買い求める。一方、妻は自分用のセーターを1着、日本円で買っていた。
15時15分、啓徳空港着。ここで荷物の整理をし直す。3人組の女性の一人から、ロレックスのコピーを6000円で譲り受ける。
15時35分、手荷物・身体検査。意外に厳しく、コインは必ずピーと鳴った。
16時15分、CX500便に搭乗、49D席に座を占める。往路の時よりもやや後方ながら妻とも並んで掛けられ、スクリーンも見やすい場所であった。
16時30分、離陸。程なく飲物のサーブあり、今回はドライマルティニを注文する。ところが、今すぐにはできないのでしばらく待ってほしいとのこと。OKするもなかなか来ず、食事がすべて終わり諦めかけていたころ、やっと持ってきた。
夕食は「オイスター」をチョイスする。白ワインのほか、終わりにはコニャックもサーブされた。
妻の席が真ん中のため、左右の乗務員から無視され続けたので、一言拙い英語で苦情を言う。
トイレに行きたくなったが、気流の悪いところを通過中とあって、” Fasten your seat-belt “のサインがなかなか消えないので、やむなく立って行こうとしたら、パーサーに席に戻るように指示された。
しばらく待ってもなかなかサインが消えないので、今度はスチュワーデスの一人に事情を説明したところ、” You should be all right “との返事。助かった!
予定より10分遅れたが、21時25分、無事に成田空港に着陸。入国手続きは比較的早く済んだが、機内預けの荷物がなかなか出てこず、手間取った。
3人が荷物を運んでくれている間、会社に電話し、状況を確認。ところが電話が終わった後、3人の居場所がわからずウロウロ。一方、3人も自分がなかなか来ないのでイライラ。迷惑を掛けてしまった。
22時09分、やっと出発。23時31分、帰宅。シャワーを浴び、土産品を前にして写真を撮る。
それにしても長く疲れた一日であった。