若者との交流
マースレー村での観光の祭、とんだハプニングがありました。
村の中間点までは、ガイドについて登りましたが、一通り説明を受けたあと、30分ほど自由行動となり、みな思い思いの場所に散りました。
私はともかくもっと上まで行ってみようと、暗く雨で滑りそうな坂を慎重に、時間の許す限り、登っていったのですが、最上部まではとても無理でした。
さて、集合時間が8時15分でしたので、8時14分に指定場所に戻ったところ、こはいかに、もう誰もいません。
慌てて、付近を探し回りましたが、見つからず、おまけに階段状の所で滑ってスツテンコロリンと仰向けに転んでしまいました。
雨で道が汚れていたため、両手やズボンの尻が泥だらけになってしまいましたが、瞬間的に頭をかばったため、怪我がなく幸いでした。
ま、こういうときは焦っても仕方がない、そのうち気づいて探しに来てくれるだろうからと、ともかく元の場所に戻りました。
そこはテラス式の喫茶店の前で、そこで現地の若者たちが、お茶を飲んだり、水タバコなど吸いながら、談笑していました。
ややあって、そのうちの一人が、私が所在なげに前の建物のひさしの下で雨宿りしているのを見つけ、声をかけてきました。
事情を話すと、それでは自分たちと一緒に茶を飲みながら待っていたらどうか、と言ってくれましたので、好意に甘えることにし、仲間に入れてもらい、クイズなど出し合って、和気藹々と過ごすことができました。
やがて、麓のレストランまでみなを案内して私のいないことに気づいた添乗員が、探しに来てくれましたので、若者たちに礼を言い、握手して別れ、大雨の中、麓へと降りました。
きっかけは不幸なことでしたが、お陰で、現地の若者たちの温かい心に触れることができ、いい思い出となった次第です。