エルサレム

黄金の町、永遠の町、ダビデの町、平和の町、聖なる町-----エルサレムには無数の名前がある。エルサレムという呼称は、ヘブライ語のヤラー(築く)とシャレム(完全なるもの=神)からきているといわれる。

旧市街は、市東部の、周囲約4キロの城壁に囲まれた部分で、ユダヤ教徒・イスラム教徒・キリスト教徒・アルメニア人の4地区と、南東部の神殿域に分けられている。

このように、1km四方に3大宗教の聖地が集まるエルサレム旧市街。曲がりくねった路地を歩いているだけで、歴史の重みが肌に突き刺さってくるように感じる。

 

ダビデ王が町を築き、ソロモン王が神殿を建てて以来、エルサレムはユダヤ人にとって、あるときは現実の首都であり、またあるときは心の首都であった。(その象徴的存在が嘆きの壁)

 

イスラム教徒にとって、エルサレムはその名エル・クドゥス(聖なるもの)の示すとおり、メッカ・メディナに次ぐ聖都である。(その象徴的存在が黄金のドーム)

 

イエスが、他の人々の罪をあがなうために十字架にかけられたエルサレムは、キリスト教徒にとって救いの町である。(その象徴的存在が聖墳墓教会)