風の宮殿
シティ・パレスに隣接し、大通りに面して建てられたユニークな建物です。正面から見ると、透かし彫りの格子のついた出窓がどの階にも一面にぎっしり並んだ、5階建ての立派な大宮殿に見えますが、奥行きはほんの僅かしかありません。
これは、王妃や後宮の女性たちが、顔を見られずに、格子の隙間から街の様子が見られるようにと、1799年に当時のマハラジャが建設したものです。当時の風習で、王族の女性は夫以外の男性に顔を見せてはいけないという決まりになっていたからだそうです。
正式名はハワ・マハールといいますが、風が格子を通り抜けるときに快い音を立てるので、風の宮殿と呼ばれるようになったとのことです。