エピローグ

 

以上で、サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の道を主体とするスペイン北部の観光日程をすべて終了し、街なかのレストランにて遅い昼食をとった後、郊外のショッピング・モールにて買物してホテルに戻り、翌7月5日の現地時間10時の便で、マドリッド、モスクワ経由にて帰国の途につき、機中泊後、6日の11時に成田空港に無事のepilogue1帰着となりました。

 

日記帳を繰って見ますと、本編作成に着手したのは2007年3月30日となっていますので、完成までに実に2年半を要したことになります。その間、2度の海外旅行と17回の国内旅行に行き、それらの旅日記の作成を優先させたとはいえ、やはり加齢からくる情報処理能力の衰退と常に億劫が先に立つ気力の低下がもたらした結果と認めざるを得ません。まさに再着手しては長期中断の繰り返しで、我ながら情けなくなった次第ですが、当初は、「ドイツ北部編」なみの見どころ紹介に納めるつもりが、段々欲が出て、途中から半旅日記風になってしまったことも遅れに拍車をかけた要因のひとつとなりました。

 

epilogue2なお、本ツアーのメンバーの中に、かつて遠藤周作氏に師事し、「天皇の四十七士」や「敗者の日本史」などのユニークな著作で知られる作家の 秀樹 氏が夫人とそのご母堂と共に参加されていて、時どき食事の席でご一緒し歓談する機会を得たことなどから親しくなり、帰国後もご自宅へお邪魔したり、またかつての私の勤務先関連の団体の集まりで講演をお願いしたりと、有意義な交流の場を持たせていただいたのも、忘れえぬ思い出として残っております。

 

ともあれ、難産の末、ようやくここに本編の完成をみたことは、ホッとすると同時に喜びも一入であります。

今回も、この拙い作品に最後までお付き合いくださり、真に有難うございました。

20091012 脱稿)

 

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