ハマム
このホテルにはハマムがあるというので、何事も経験と、22時過ぎ行ってみました。
ハマムとは、蒸し風呂式の共同浴場のことで、垢すりやマッサージもしてくれます。
トルコ人は、イスラムの戒律には甘いようですが、綺麗好きで「清潔は信仰の半分」という教えだけは堅く守っているようで、そのため、他のイスラム諸国では廃れつつあるこのハマムも、トルコだけは未だ盛んであるとか。
脱衣室で衣服を脱ぎ、タオルを腰に巻いて奥の浴室に入りました。中は広く、湯気がもうもうと立ち込めています。よく見ると、中央にギョベク・タシュという大理石の大きな円い台があり、その上には既に数人の中年の外国人女性数人が身体にタオルを巻いた姿でくつろいでいたのには驚きました。
22時からは男性の時間と聞いていたのに、その点はいい加減なものなんですね。
今更出るに出られず、聞けば、ウェールズから来た観光客とのことで、しばし私も彼女らと話しながらその場にくつろぐことにしましたが、いい加減身体が温まってきたので、四方の壁際にある洗い場に移動して汗を流した後、マッサージ室に入りました。
マッサージ師は、太っちょの中年男性で、お世辞にも上手いとはいえないマッサージでしたが、これで、75,000リラ、チップが20,000リラと、日本円で合計1200円程度でしたから、安いものだったといえましょう。
ちなみに、ハマムの基本的な構造は右図の通りです。