910日目

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イスタンブール 成田

 

7時05分起床。今日は14時までは自由行動なので、もっと寝ているつもりであったが、隣室のご夫婦の話し声で目が覚めた。こんなところもこのホテルのマイナスイメージのひとつなのか。

8時近くに8階の食堂に行ったところ、既に9人ほど来ていた。朝食でこんなに後れをとるのは初めてである。

皆さんの今日の予定は、イスタンブールが初めての人は事前に予定を組み、びっしりの日程のようであるが、その他の人は、添乗員さんの案内で周る予定の人、あるいは前回行けなかったところに行きたいと思っている人、はたまた、特定のところにもう一度行ってみたいと計画している人など様々であった。

私自身は、イスタンブールは12年前の4月に丸1日半かけて周っているので、特に予定を決めず、説明: 説明: e臨機応変に街なかの散策を楽しむことに決め、いったん部屋に戻って小憩後、まずはフロントで市内地図を貰って、付近のスーパーマーケットの位置を聴き、買い残したものの買物に出かける。

誠実そうな若者一人の小さな店だったが、こちらの希望に近い品物があったので、それらを購入し、ホテルに戻って、帰国に備え最後のパッキングをする。

そして11時過ぎ、チェックアウト後、スーツケースをホテルに預け、散策に出発した。

 

まず、前回は通り過ぎただけでじっくり見なかったヴァレン説明: 説明: eス水道橋に行ってみようと、地図を片手にその方向に向かう。と、その途中に、ひとつのジャミィ(モスク)が目に付いた。シェフザーデ・ジャミィである。

帰国後に調べたところによると、このジャミィは、オスマン帝国最盛期(16世紀)を代表する建築家ミマール・コジャ・スィナンの設計によるもので、四方に半ドームを配すなど絶妙なバランス感覚をもった斬新な建造物として高く評価されているとのこと。

確かにその堂々としたフォルムには圧倒される思いであった。図体が大きいので、いくら後ろに下がっても、全体は撮りきれなかった次第。

 

次に訪れたところは、目指していたヴァレンス水道橋。

説明: 説明: eこれは、2階建てアーチに支えられた大スケールの水道橋で、ローマのヴァレンス帝が4世紀に築いたことからその名があるという。ちょうどアタチュルク通りという旧市街から金閣湾に説明: 説明: e向かう大通りを横切っていて、車がひっきりなしにアーチの下をくぐりぬけて走っている。

なお、橋の上を流れた水は旧市街のいくつかの泉に導かれ、また地下貯水池に蓄えられたといわれる。もつとも今では、水道としては使われず、橋の上に登ることも禁止されているようであるが-----

それにしても、古代の建造物が現代の街並みに違和感なく溶け込んでいるのは素晴らしいことではないか。

 

次いで、アーチの下を通って、アタチュルク通りを北に進み、新市街との架け橋であるアタチュルク説明: 説明: e橋に着く。金閣湾を挟んだ対岸には12年前に登った懐かしいガラタ塔が見えた。

さて、ここまで歩き詰めで少々疲れてきたので、橋は渡らず、左折説明: 説明: eし、沿岸にある緑地帯沿いにのんびりと歩いた後、ベンチに腰掛け休息をとることとした。

しばし、菓子などを食べながら、30分ほどのんびりと過ごしたが、何が釣れるのか、そこかしこに釣り糸をたらす人々や、対岸の新市街の家並み、行き交うフェリーや桟橋に停泊中の観光船などの眺めが疲れを忘れさせてくれた。

 

時計を見ると、既に12時半近くになっていたので、立ち上がり、もと来た道を通って帰路につく。

以下は、道々撮った写真である。

左から、ローマ時代の城壁の一部と思われるもの、水道橋近くの公園、それに市役所前の噴水である。

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なお、イスタンブールの見どころについては、「西トルコ編」を参照されたい。)

 

帰路は、最後の曲がり角がわからなくなり、しばし右往左往したものの、1335分、無事ホテルに帰着する。既に半数くらいの人数が到着していた。

さて、皆が揃ったところで、1430分に出発予定であったが、肝心の迎えのバスがなかなか着かず、実際に空港に向け出発したのは1456分になっていた。どうやら、ドライバーもこのホテルには慣れていないため、探すのに手間取ったらしい。

 

1533分、アタチュルク国際空港に到着。親しくなったガイドのツーレイさんとも別れ、出国・搭乗手続きを経て、TK-050便にて同空港を1815分、離陸、以後2度の食事を挟んで眠れぬ夜を過ごした後、翌1091111分、無事成田空港に着陸し、型どおりに入国審査を経て、Baggage Circuit にて流れ解散、本ツアーにおけるすべての日程を終了した。

(9日日の歩数 15050

( 続いてエピローグをご覧ください )

 

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