ハイデルベルク
クルーズ船から降り、サンクト・ゴアールのレストランで昼食をとった後、バスは約145kmの道程を2時間半ほどで走って、14時55分、ハイデルベルク城に着きました。
ハイデルベルクはネッカー川沿いのロマンチックな街です。
毎年、世界各地から訪れるたくさんの人々は、この長い歴史のある街ハイデルベルクに魅了されています。ドイツ一古い大学都市と言われている文明高きハイデルベルクですが、最先端の学問はもちろん、ドイツにおいて経済的な成功も収めています。ロマンチックで牧歌的な一面とダイナミックでコスモポリタンな面が見事に混ざり合い、神秘さと現代的な要素の両方を味わうことができます。
以下、訪れた観光スポットをご紹介しましょう。
ハイデルベルク城
中世を彷彿とさせる敷地にそびえ立つハイデルベルク城の遺跡は、旧市街内の小道や屋根の連なりをあたかも征服するかのように見下ろしています。ここにはゴシック様式とルネッサンス様式の証しが残っています。城の中庭から入った一角には世界一大きいワイン樽があります。14年前はここでワインの試飲をさせてくれたような記憶がありますが、今回はありませんでした。
アルテブリュッケ橋
ハイデルベルク城から降ってアルテブリュック橋にやってきました。ネツカー川に架かるこの橋はもともと木造でしたが、洪水や火災などによって何度も破壊され続けたため、カール・テオドール王の指令により、1786年から1788年にかけて現在の石橋に造り直されたそうです。そのため、この橋は別名カール・テオドール橋と呼ばれ、橋の欄干に同王の彫像があります。そして、橋の南側にある重厚なブリュッケ門は中世に市内を囲んでいた外壁の名残とか。
旧市街
アルテブリュック橋からまっすぐ進んだところが旧市街の中心、マルクト広場。その広場をはさんで西に聖霊教会、東に市庁舎があり、更に教会の南側に歩行者天国のハウプト通りを挟んで騎士の館があります。今回は時間の関係でいずれも外観のみの観光でしたが、いずれも時代を感じさせる建物で、見応えがありました。
旧市街の中心部を東西に伸びている歩行者天国のハウプト通り。正面に市庁舎、左は聖霊教会。 |
市庁舎。ブファルツ継承戦争で破壊されたものを1701年から再建したもの。手前にヘラクレスの噴水がある。 |
ゴシック様式の聖霊教会。15世紀前半に建てられたもので、代々の選帝侯の墓所が置かれていた。塔の高さは82m。 |
左写真は騎士の館(ツム・リッター)です。16世紀末にできたルネッサンス末期の代表的な住居で、現在はホテルとして使用されています。
ご覧のように見事なファサードをもつ建物で、1693年のフランス軍による破壊を免れた唯一の貴重な建物とのこと。
今回は好天に恵まれましたが、14年前は、大雨の中、ここを傘をさして眺めた記憶が蘇りました。
17時、ハイデルベルクでの観光を終え、古城街道をローテンブルクに向かいました。