ノイシュヴァンシュタイン城(7)  次ぎへ進む

居間

 居間は広々としたサロンと4本の柱で仕切られている白鳥の角と呼ばれる狭い空間から成っている。壁画が表しているテーマは、ワーグナーがオペラに取り入れたローエングリーンの伝説である。

 シャンデリアや柱にはめ込まれている宝石は、着色されたボヘミアガラスから造られており、椅子のカバーやカーテンなどは空色の絹地で、白鳥のモチーフが刺繍されている。また、扉の錬鉄の金具は、そのデザインや多様性において、当時の工芸技術の水準の高さを物語っている。