エピローグ
かくして4泊5日の海外にしては短い旅行を終え、11月7日に帰国したわけですが、成田空港に着陸したのが21時28分で、それから入国審査・スーツケースの受け取り・宅配業者への持ち込み手続き等で時間を要し、更に京成・東武と電車を乗り継いで、帰宅は日も改まった0時10分になってしまいました。
香港とマカオは領土的には中国の一部ですが、旧イギリス領と旧ポルトガル領であったことから、返還時の混乱を避けるため、50年間はそれぞれを特別行政区として、一国二制度を維持するこことし、現在に至っているのはご承知の通りですが、旅行者にとっては、通貨はすべて香港ドルが通用するものの、全くそれぞれが独立国と同じで、中国本土の深圳を含め、入出国の度に手荷物検査・パスポートの提示が必要であり、全く煩わしいことこの上なしでした。おかげで入出国の回数が日本を含め10回にも及んだため、パスポートへの押印の数がご覧のようにたった5日間なのに大幅に増えてしまいました。
宿泊したホテルの部屋は、各地ともいずれも素朴でコンパクトな造りながら、使い勝手は不自由のないものでしたし、食事は当然、中国料理で、広東料理や北京料理、上海料理の区別はありましたが、マカオでのポルトガル料理を含め、食に関心の薄い私にとっては大差なく、一応不満のない水準のものではありました。
総じて今回の旅行は、香港は2泊しましたので、一通りの観光ができましたが、お目当てのマカオの観光がほんの一部でしかも慌しく、やや期待はずれの感であったことは否めません。ただ、深圳のナイトパレードだけはもう一度見たいと思うくらい素晴らしく、見応えがあり、結果的に本ツアーの目玉であったと申せましょう。
それにしても、やはり海外旅行は1回1国をじっくり周るのに限ります。もう体力的に無理になってきましたので、今回はこのようなコンパクトなパノラマ的ツアーで我慢せざるを得ませんでしたが、つくづくこれまでに多くの国々を周ってきてよかったと思います。
以上、本編はこれまでにも増して稚拙な文章で読み辛い点が多々あったかと思いますが、最後までお付き合いくださり、まことに有難うございました。
( 2009年2月2日 脱稿 )