第3日目
(8月31日)
5時30分、起床。支度を終え、窓外を見る。サマータイム中なので、6時30分でも真っ暗だ。テレビもまだやっていない。
6時35分、バスにて空港に向かう。6時45分、ようやく空が白み始める。
6時50分、白雲空港着。直ちに空港内レストランで飲茶の朝食をとった後、8時20分、中国民航3301便(Boeing737---130人乗り)にて桂林に向け飛び立つ。座席は18D席で通路側だった。機中にハエが飛んでいたのは、いかにも中国らしい。程なく「蜂蜜菊花茶」1缶とピーナッツ1袋が配られる。
9時10分、桂林空港着陸。9時30分、直ちに専用バスにて観光に出発する。
ガイドは朴さん。いかにも中国人的な顔立ちの若者である。
桂林市内は自転車の多いのにまず驚かされる。その風景を写真に収めようと、最後部の車窓越しに盛んにシャッターを切った。バスは両側の自転車を避け、道路の真ん中を走っている。そして対向車が来ると、まさにその直前で右側に避ける。乗客はそのたびにハラハラさせられた。
10時10分、最初の観光スポット、畳彩山の麓に着く。山の岩が幾重にも重なり、綿を畳んだように見えることからこの名がついたとか。まずは1年中風が吹き抜けているという風洞をくぐって頂上目指して歩く。相変わらず日本からの観光客で一杯だ。しかし中国人の姿もちらほら見える。暑い日差しのうえに狭い急坂なので、妻が途中でへばってしまい、義妹とともに途中で待つこととなる。やむなく義弟と二人だけで頂上まで登ったが、360度の眺望は素晴らしく、しばし疲れを忘れさせてくれた。
山を降り、出口近くでトイレに入る。社会主義国なので、まさか料金は取られまいと思いきや、10銭(0.1:元=約4円)払えと番人が言う。まだ中国貨幣の持ち合わせがないので、仕方なく、二人分で1H$(約18円)を払う。
次に訪れたのは七星公園内にある動物園。(11時15分〜40分) ここで、ちょうど駱駝の形そっくりの、その名も駱駝山という山を背景に、まずは写真を撮った後、5分ほど歩いて、お目当ての美美(雌)というパンダを見に行く。パンダの本物を見るのは初めてだ。とても慣らされているとみえ、定期的に建物の中から出てきては、しばらくして中へ引っ込む。
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パンダ見物を終え、動物園の出口まで来ると、蒋介石が被っていたような中国帽が100円で売っており、安いので、一つ買ってしまう。
市内に戻り、11時55分〜12時40分、泰和飯店という店で広東料理の昼食後、12時50分、今夜の宿泊先の離苑賓館に到着。ここで初めて1000円を中国貨幣25.2元に両替する。
13時15分、2110号室に入室、しばし休息をとる。部屋は簡素ながら清潔である。部屋、ベッドとも広州の白雲賓館に比し、やや狭いが、日本のビジネスホテルよりはゆったりしている。クーラーもよく効いていたが、さすがに冷蔵庫はなかった。
15時、再びバスで観光に出発。25分ほどで、桃花江のほとりにある巨大な鍾乳洞、藘笛岩に着く。この鍾乳洞は、1959年に付近の農民により発見され、1962年より一般に公開されるようになったとか。観光客が多く、入口で20分ほど待たされた後、中に入る。洞の全長は約2kmとのことだが、見物の行程は500mほどであった。内部は山口県の秋芳洞に似た感じで、ひとつひとつ変化に富んだ石柱には「水晶宮」、「雪人」、「雄獅送客」といった名がつけられ、それらが色様々な照明で、夢幻的に照らし出され、見応えがあった。(15時45分〜16時15分)
出口からバスのところへ出る道で、絵葉書と竹帽子が100円と、あまりに安いので、つい買ってしまう。
16時30分、出発。途中、とある友諠商店に立ち寄る。(16時40分〜17時20分) ここは水墨画中心の店なので、あまり興味が湧かず、無料のお茶を頂いたのみ。もう1箇所観光があるかと思ったが、ストレートに17時40分、ホテルに帰着。確か当初の予定ではもっと観光スポットをまわることになっていたはずなのに------ なんだか手を抜かれた感じ。
夕食の時間まで各自休息をとるようにとのことで、ひとり部屋に入り、シャワーを浴び着替えをする。
この間、妻と義妹はロビーで、親しくなった女性3人組の若いお二人、Kさん、Tさんと、紅茶とケーキでおしゃべりを楽しんでいた。
女性はこうしてすぐ打ち解け、仲良くなれるから羨ましい。
さすがにもうひとりのIさんは、年配のためか、疲れて部屋で休んでいたらしいが----
18時30分、19時10分、ホテル内レストランで桂林料理の夕食。例によって、アルコール度1%のビールがついたが、残念ながら、ここではあてがいぶちで、やや物足りなかった。
さて、夕食後、まだ明るいので、我々4人と、例の女性3人とで、ホテル前に流れる小東江の河原を散策に出る。(19時15分〜19時55分)
付近に住む子供らが川遊びをしていた。実にのどかで平和な風景であった。
一方、ホテルのプールでは、我々ツアーのメンバー二人が水泳を楽しんでいた。
後日、泳いでいた男性のひとりと、3人組の女性一人が、親しくなって結婚にまで発展したのだから、世の中、何が起こるかわからない。
20時、帰室し、パジャマに着替えてテレビを見、21時30分、就寝する。