3日目

(3月29日)


 
クエルナバカ

 午前8時ホテルを出発し、バスで南下すること約1時間半、クエルナバカの町に着く。

 ここクエルナバカは、海抜1480mの地点にあり、鮮やかな原色の花が咲き乱れる庭園や、豪奢な別荘が立ち並ぶ、緑におおわれた美しい町である。

 空気も濃く、気候も温暖で、理想的な居住地とされている。

 ちなみに人口は19万とか。

 下の写真は、1529年創始(現存は1550年以降)の古い歴史をもつフランシスコ会のカテドラルとそれに隣接するクエルナバカ修道院である。

 教会内部の壁面には日本の26聖人の巨大な絵が描かれている。(右写真)
 メキシコ的画法で、当時の日本の処刑の有様が描かれ、壁画の上部には「Emperador Taycosama」という字が見られ、興味を惹いた。
 なぜ、日本で起こったことが、遠いこの地に?
 それは、この処刑された26聖人の中にメキシコ生まれの聖フェリペ・デ・ヘススという宣教師が居られたからとのこと。
 後に彼らはローマ法王によって聖人に列せられたことは周知のとおりである。

 次いでコルテス宮殿へ。

憲法広場に面して立つコルテス宮殿は、アステカ帝国を征服したエルナン・コルテスが建設したもので、クエルナバカ随一の名所といわれ、現在はクアウナワック博物館となってる。
 右の写真、誰だかお分かりだろうか。 そう、この人こそ、メキシコの英雄、革命児サパタである。
 射るようなその眼差しに非凡なものを感じ、ついシャッターを切った次第。

 タスコ

 クエルナバカから更に南へ85km、山道を行くと、突然山陰から夢のような美しい町が現れる。
 銀細工で世界的に有名な町タスコである。

 山懐に抱かれ、曲がりくねった石畳の坂道の両側に様々な色の花に埋もれたスペイン風の白壁と赤い屋根の々が立ち並ぶいかにもメキシコらしいところだ。

 バスを降りて、坂道を上り、町の中心広場(ソカロ)へと向かう。

 1751〜59年建立のサンタ・プリスコ教会である。
 高さ40mの双塔をもち、バロック建築の最高傑作のひとつとされる。
 タスコの中心広場にあり、町のどこからでも眺められる、町の象徴的存在となっている。

 その後、教会近くのレストランで遅い昼食をとり、1時間余り街なかを散策後、帰路につき、18時30分頃、メキシコシティのホテルに戻り、夕食をとって、この日の日程を終了した。

 

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