第1日目

(1/12)

成田 → チェンマイ

 

7時10分、家を出発、私鉄、JRを乗り継いで、成田空港第2ターミナルの出発ロビーに着いたのは8時50分であった。

例によってQLライナーで託送してあったスーツケースを受け取り、団体受付カウンターのK社窓口へ向かう。

場所を勘違いし、行き過ぎてしまいそうになったところで、「野口さ〜ん」と背後から声を掛けられる。振り向くと、添乗員Yさんの懐かしい笑顔がそこにあった。

再会の挨拶もそこそこに、型どおりにパスポートの確認を受け、航空券を渡された後、直ちにMカウンターへ行き、チェックイン。幸い、希望通り通路側の座席(63)が取れたのは幸先よい。

9時15分、添乗員によるオリエンテーション。

ツアーメンバーは、当初より1人減って10人。これは、これまで私が参加した添乗員付きツアーの人数としては最少である。有り難い、一層ゆったり行ける。10人の内訳は夫婦か1組のほか、女性が1名で、あとは男性ばかりの、1組の友人同士を除き、いずれも単独参加であった。

今回は、首都のバンコクの観光はなく、北部の地域のみであるため、観光先としてはマイナーなためか、やはり女性には人気がないようだ。

年齢も、50歳台と見られる人は男女各1名だけで、あとはすべて60歳台も半ば過ぎと見られ、似通った年代であった。

オリエンテーション後、直ちに出国のための手荷物検査に向かったが、検査は意外と緩やかで、昨年暮れ沖縄に行った際の国内便の時のほうがよほど厳しかったことを思い出す。

さて、手荷物検査を無事通過し、次いで出国審査窓口に並んだまでは良かったが、背後で「野口さまぁ!」と大声で叫ぶ女性の声。何事やらんと振り向くと、一人の女性係官が私のショルダーバッグを持ってやってくるではないか。しまった! バッグを忘れてきたか!

パスポートを見せて本人であることを確認し、すぐ渡してくれたが、つくづく名前を書いたタッグをバッグにつけておいてよかったと思う。しかも付けたのは空港へ着いてからのことで、まさに薄氷を踏む思いであった。それに、出国手続き前だったのも幸いだった。中へ入ってしまっていたら、戻るに戻れず面倒なことになっていたに違いない。それにしても迂闊なことであった。

出発は機内整備に時間を要したとかで、やや遅れたものの、1116分、JL-717便にて飛説明: 説明: nび立つ。行き先が東南アジアの表玄関とも言うべきバンコクだけに、ほぼ満席だったが、通路側の席だっただけになんら問題なかった。隣席の二人はバンコク経由でアンコールワットに行くという父娘連れだったが、父親のほうはアンコールワットの上まで登れるかどうか、心配なお年頃であり、事実、そのことを気にかけておられるようだった。

ややあってドリンクのサーブに続いて機長の挨拶あり。バンコクへは定刻より20分早く1535分に到着予定とか。現地の気候は晴れで気温32℃とのこと。暑いのは困るが、我々はバンコクから国内線に乗り継いで、北方のチェンマイに向かうので問題あるまい。

なお、機内のクルーは総勢21名で、内3名はタイの新人研修生が含まれている由。

説明: 説明: n1230分、飲み物に続いて昼食がサーブされたが、白身魚のフライor牛肉とポテトの旨煮であった。迷った末、後者をチョイスしたが、意外(?)に美味で、いつもは半分くらいは残すのを、今回はあらかた平らげてしまった。

昼食後は、時計の針を現地時間に合わせ、2時間遅らせ、しばしまどろんだ後、ゲームコントローラーを使ってパーソナル・ディスプレイ上で囲碁を楽しむ。これはいい。時間をつぶすにはもってこいだ。お陰で退屈しないですんだ。

1537分、バンコク・ドン・ムアン国際空港に着陸。約6時間半のフライトであった。

シャトルバスに乗り、ターミナルビルへと移動し、人数確認の後、長いコンコースを歩い説明: 説明: nて国内線ターミナルへと進む。これが遠かった。行けども行けども着かない。500mは優に超えているだろう。考えてみると、この空港には過去に何回も来ているが、そのまま入国して外に出るか、あるいは国際線への乗り継ぎのためだった。したがって、そのまま国内線への乗り継ぎのため、実際にこのコンコースを歩いたのは初めてというわけだ。

さて、1630分、搭乗券を受け取ったが、チェンマイ行きのフライトの搭乗開始時刻までにはまだ2時間もあり、ここでいったん解散となる。

説明: 説明: nこの間は、一人窓際に腰掛けて停泊中の飛行機を観察したり、ウィンドゥ・ショッピングしたり、ツアー仲間と自己紹介しあって談笑するなどして時間をつぶし、18時ころ手荷物検査を経て搭乗ゲートに入場する。

航空会社はタイ航空だが、ANAとマイレージ提携しているため、ANAのカードを出してその旨申し出ると、すぐ積算処理をしてくれた。よかった。帰国後でも手続き可能だが、このほうがずっと効率的だ。

1848分、タイ航空TG-126便に搭乗、1925分、一路チェンマイに向け離陸した。

説明: 説明: nややあって食事のサーブがあったが、国内線だけに軽いもの。今夜、ホテル到着後にも軽食の用意があると聞いているので、半分程度を口につけただけにとどめる。驚いたのは20分もしないうちにもう下膳に来たこと。これではせかされているようで、ゆっくり食べてもいられまい。

2019分、チェンマイ空港に着陸。1時間半あまりのフライトであった。全くあっという間で、下膳を急いだのも納得する。

タイは日本の友好国とあって、入国審査はスイスイ、手荷物サーキットでのスーツケースの出も比較的早く済み、ガイドのアイさんに迎えられ、ホテルに向け専用バスで出発したのは2045分であった。

説明: 説明: n2102分、チェンマイ・プラザ・ホテルに到着。部屋の鍵を受け取った後、まずは食堂に入り、夜食(?)をとる。軽いラーメンスープだったが、なかなか美味しかった。

そして、食後は流れ解散で、私も半量ほど食べたあと、その場を後にし、2147分、1025号室に入室する。

部屋は、広くはないが、かといって狭くもなく、シンプルながらとても清潔感に溢れており、申し分ないものだった。

スーツケースの届くのを待ち、入浴後、明日からの旅装の準備などし、ともかくも初日の日程を終えた。

(本日の歩数 10036歩)

 

ホーム

前ページへ

次ページ