第2日目
(10月27日)
機内にて早朝の朝食を済ませ、7時40分(日本時間5時40分)、シドニー空港に着陸、その足ですぐ観光にスタート。
シドニーは、空港から市内まで約20分と近いのがうれしいところ。
眠れなかったため眠いこと! しかし頑張るしかない。
シドニーはニューサウス・ウェールズ州の州都で、世界のベスト・シティにも数えられるオーストラリア最大の都市を誇り、1770年、オーストラリアの歴史はここから始まった由。
市街は、AMPタワーを中心に、北がサーキュラー・キーとロックス地区、西がダーリングハーバー、東がキングクロスと更に南がチャイナタウンとなっています……などなどの現地ガイドのF君の説明を夢うつつで聞く。
空はどんよりと今にも降り出しそうな雲行きで、これでは先が思いやられる。
最初に訪れたところは、シドニー・ハーバーの東に突き出たところにあるミセス・マックォリーズ・ポイント。ここからは洋上に浮かぶオペラハウスとその右後方にかかるハーバーブリッジが絶好のバランスをなし、記念撮影スポットとして人気の高いところとか。
この地名は、初代のマックォリーズ総督の奥方が、この場所を気に入り、足繁く通ったことに由来しているとのこと。彼女のため岩をくりぬいて造った椅子もありました。
この建物は、海に浮かぶ帆船をイメージして、14年の歳月と1億200万ドルの費用をかけて1973年に完成したそうで、内部はオペラ劇場やコンサートホールを含む4つの劇場のほか、リハーサルスタジオや図書館、レストランなどが入った複合施設で、オーストラリア建築史上の名作であるとか。
残念ながら、内部は玄関ホールまでしか入れませんでしたが、そのユニークな外観には今なお斬新性が感じられました。
面白いことに、この建物の設計者であるデンマークの建築家は、予算、期間とも大幅に超過したため、発注者の政府と折り合いがつかず、途中で帰国してしまい、以後、2度と訪れることはなかったと言うことです。
次いで、ハーバーブリッジ下のドーズ・ポイントで下車、上を見上げながら、ガイドの説明に耳を傾けました。幸いにも天候は回復しました。
この橋は、シングルアーチとしては世界で2番目に長く、8車線の車道と2車線の鉄道のほか自転車や歩行者用のレーンも有し、全幅49mは世界一だそうで、1932年の完成以来、シドニーのシンボルとして、またシティと北部を結ぶ架け橋として親しまれてきたとのこと。
アーチの上を登る見学コースもあるそうで、実際、登っている人の姿も垣間見られました。
ドーズ・ポイントを後に、開拓時代の労働者住宅や貨物倉庫、宿屋などの古い建物が復元され、今やシックなブティックやレストランが軒を連ねるロックス地区を車窓から眺めつつ南に移動し、チャイナタウンに入り、「marigold」という中華レストランにて昼食をとりました。
昼食後は、チャイナタウンの北西にあり、建国200年を記念して再開発された街、ダーリング・ハーバーを訪れました。
ここは、ショッピングはもちろん、レストランやカフェ、ナイトクラブなどが揃い、かつ遊歩道や公園を配した一大エンターティメント・プレイスで、今日は日曜日とあって、大勢の家族連れや観光客で賑わっていました。
ここは本来予定表にはなかったところですが、立ち寄ったのはサマータイムで到着が1時間早まった効果だったのでしょうか。
次いで、セントラル・ステーションの近くにある「シティ・ゴールド・センター」に案内される。
ここはシドニー最大のオパール製造販売店ということだったが、工場見学もそこそこに売り場に誘導される。目を輝かして買い物に夢中になっている人もいたが、こちらはもとより興味なく、目の保養にもすぐ飽きて、時間をもてあましたこと!
この旅行社のツアーは、これがあるからこれまで敬遠してきたのですが、その分安くなっていると思えば、我慢、我慢!
この後、宿泊ホテルの「RG・ホテル・オン・キャピタル・スクェア」に入ったのが、14時10分。ひとまず入室し、手早く旅装を解いた後、夕食までまだ時間があるので、市内散策を試みました。
幸いにもホテルはハイドパークの東南のはずれにあり、散策に出るにはもってこいでした。
下の写真で、一番左は中心街にあるタウンホールで、待ち合わせの場所によく使われるとか。
真ん中は、そのすぐそばにあった紫色の花をつけた木。何の木だと思いますか? 私も知りませんでしたが、後で聴いたところによると、ブラジル原産のジャカランダという木だそうです。
右写真は中心街の一部を撮ったものですが、どことなくのんびり見えるのは、今日は日曜日で、銀行や商社が休みだったからでしょうか。
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下左2枚は、ハイドパークの写真で、ここでもジャカランダの木が見られました。
地元の人はみな寝そべって陽光を楽しんでいます。そう、シドニーは今まさしく初夏なのです。
帰り道、ふと振り返ると、シドニーのセンターポイントであるAMPタワーが見えました。(下右)
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さて、一旦ホテルへ戻って入浴、小憩後、夕食のため、先ほど眺めたAMPタワーに向かいました。 ここはシドニー中心街にそびえる海抜324.8mの展望タワーで、多数のショップが入居する複合施設です。
最上階の回転展望レストランで、360度の展望を楽しみつつ、ビュッフェ方式の食事をとりました。
ビュッフェと言っても、自分で取る方式でなく、並んでいる料理を指差して係りの者に取ってもらう方式でした。
ここでは、魚や牛豚鶏の肉のほか、オーストラリア特有のカンガルーやラクダ、エミュなどの肉もあり、ものは試しと一通り食べてみましたが、どれがどの肉だかわからなくなり、はっきりとは言えませんが、いずれも淡白な味で、少なくとも不味くはなかったです。
この後、夜景鑑賞のツアーに参加した人もいましたが、我々は昨夜寝不足だったこともあり、そのままホテルに直行し、この夜は早めに寝ることにしました。