2日目

(1月13日)

 カイロ

 ギザのホテルにて小憩後、カイロ市内観光に向かい、 まずは午前中ムハンマド・アリ・モスクを見学する。

 ムハンマド・アリ王朝の創始者ムハンマド・アリの名を冠したモスクで、今やカイロの象徴となっている。

 モスクは1830年に建てられ、モスク本体と小さなキューポラを支える立派な大理石円柱のある回廊で四方を囲まれた52m四方の中庭があり、そこには回教徒が祈りを捧げる前に身を清める「清めの泉」が設けられている。(写真右下)

 内部は、絨毯、シャンデリア、ランプ、ステンドグラスなどで美しく飾られ、祈りの声がドーム天井によく反響していた。

 イスタンブールのブルー・モスクを模して造られたといわれ、巨大なドームと、いくつもの小さなドームやミナレットが美しく調和し、印象的であった。

 次いで、市内のレストランで昼食後、エジプト考古学博物館に入場する。  

 1902年開館の、エジプトが世界に誇る秘宝を展示する博物館である。こじんまりした造りであるが、部屋数は100以上に及ぶとか。
 カイロに来たら、必見の場所である。

 以下、4点ばかり作品をご紹介しよう。

 一番左は、言わずと知れたツタンカーメンの黄金の棺。重さ1170kgの堂々たる棺はおそらく現存する世界最大の黄金芸術であろう。

 2番目は、書記座像で、古代エジプトにおいて、書記はファラオのすぐ傍に仕える教養人として大変に尊敬される職業であったとか。
 これは石灰石に彩色を施したもので、眼部には石英が嵌め込まれている。

 次の立像は、村長の像と呼ばれているが、実際には古王国時代の司祭カーアペルの木彫りで、個性的な風貌と体型をよく伝える作品である。

 最後は、ヘリオポリスの最高司祭ラー・ホテプ王子ととその妻ネフレトの彫像で、2塊の石灰岩を彫って彩色し,繋ぎ合わせたもので、保存状態が極めてよく、興味深かった。

 

 この後、ギザのホテルに向かう道すがら、パピリス製品の実演をする店に立ち寄り、見学し、本日の日程を終えた。

 

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