ユングラフラウヨッホ
6日目の朝、インターラーケンのホテルを出発し、途中、シュタウブバッハの滝を観光しつつ、ラウターブルネンの駅に着き、登山電車で、クライネ・シャイデック経由(乗り換え)、ヨーロッパ最高地点にある鉄道駅ユングフラウヨッホに向かいました。
電車はアプト式で、クライネ・シャイデック駅からの行程の半分以上は、アイガーとメンヒに造られたトンネルの中を進んでいきました。所要時間はラウターブルネン〜クライネ・シャイデック間が約45分、乗り換え後は約55分でした。車内放送がドイツ語、英語に次いで、日本語でもなされたのには驚きました。それだけ日本の観光客が多いということでしょうか。
急に明るくなったと思ったら、すぐまた暗くなり、列車はユングフラウの鞍部にある駅舎内に到着しました。前回は降りて歩き出した途端、体がふらつき、まっすぐ歩けなかったものですが、今回は気をつけていたせいか、さしたることはなく、何となくだるさを感じる程度で済みました。何せ、ここは高度が3454mもあるのです。急ぎ足などは禁物なのです。
建物内に入り、集合時間・場所など添乗員から説明を受けた後、まずは標識に従って長いトンネルを抜け、エレベーターで標高3571mの地点にあるスフィンクス展望台へと向かいました。
そこには氷と岩だけの白銀の世界が間近に見られる迫力ある景色が広がっていました。アルプスが造り上げた理想的な自然の芸術ともいわれる、アルプス最大のアレッチ氷河(約24km)です。ここは、右手に連なるアイガー・メンヒ・ユングフラウに代表される名峰群とともに『ユングフラウ〜アレッチ〜ビエッチホルン地方』としてユネスコ世界自然遺産に登録されています。
ほんと、ここは何回来ても見飽きることのない所です。
建物内には別のトンネル内の一角に氷の宮殿があり、自然にできた氷の彫刻が飾られていましたが、いずれも素晴らしいものばかりで、今更ながらその造形美に感嘆した次第です。
実はこの雄大な景色や氷の芸術を被写体にもっと枚数を撮るには撮ったのですが、極力いい条件で撮ろうと欲を出したため、かえってカメラの操作を誤り、満足に撮れたのは最初と最後のこの2枚だけになってしまい、もっとお見せできないのが残念です。つくづく歳はとりたくないものです。