8日目

(1129)

 アテネ滞在(エーゲ海クルーズ)

 今朝は、520分起床。630分朝食という、いつもより早いパターン。

 今日はいよいよ本ツアーのハイライト、エーゲ海一日クルーズの日である。
 幸い天気や良し。クルーズには絶好の日和だ。

 735分にツアーバスにてホテルを出発、10分ほどでピレウス港に着き、直ちにクルーズ船「AGEAN GLORY」号に乗船、どこに座を占めようかと一旦は迷ったが、やはり眺望を楽しむのに限ると、すぐ甲板に上がり先頭デッキに陣取る。

 840分、出航。やがて歓迎の挨拶に続いて、本船が寄港するポロス、ヒドラ、エギナ各島での滞在予定時間などの案内が放送される。

 エギナ島ではオプションでアフエア神殿観光があり、一旦はそれに申し込んだものの、自由に過ごした方が得策と思い直し、これを取り消し、代わりに(?)本クルーズのガイドブックとギリシア神話の本を求める

 日本人の新婚カップルと出会い、しばし歓談。パリ、ローマ、アテネと9日間のツアーとのこと。さぞやお疲れのことと同情する。

 


 1035分、最初の寄港地、ポロス島に到着。
 
自分はやや下船が遅れたが、心配して待っていてくれた例の3人と添乗員のYさんを加えた5人で、すぐ目の前に聳える時計台のある小高い場所まで登る。
 時計台のそばに岩石の盛り上がったところがあって、その頂きに旗がひらめいていたので、そこまで登って眺望を楽しむ。(下左写真)

 レモンにオリーブの林、水晶のような透明な水、緑の木立に囲まれた入り江、白を基調としたソフトな色合い、それらのものが見事に一体化した素晴らしい景観なり。眼下には我々の船も見えた。(下中央写真)

 と、そばにいた外人の若者がシャッターを押してくれ、と言う。聴けばアメリカのフィラデラルフィアから来たとのこと。こちらは東京から、と言ったら、ちょうど東と西から来たわけだね、と言われた。なるほど、そう言われればそうだ。

 民家の塀越しに咲くブーゲンビリアの花を観賞しながら、階段の道(下右写真)を降りた後、港近くの土産物屋で可愛い絵柄のキーホルダーを2個買い求める。

  1130分、帰船。入口ていきなりひとりづつギリシア美人とツーショットの写真を撮られる。後で希望者はお買いあげ下さいということだろう。もちろん買わなかったが…

 乗船後すぐ昼食となり、ラウンジでお仕着せの料理を並んで一皿受け取り、丸テーブルを囲んで4人で食べる。ビールを注文したら、持ってきたのは缶ビールであった。

 1235分、2番目の寄港地、イドラ島に上陸。今回はひとりで散策する。

 まずは海岸通りにある聖母マリアの昇天を記念して建てられたという大聖堂を訪れる。

 大聖堂とは言っても素朴でこぢんまりしたものだが、大理石で建立されている二つの鐘堂には目を奪われた。

 古い低い方の鐘堂は、1806年に建てられたとか。石の透かし彫りの装飾が実に美しいものであった。

 新しい方(左写真)は時計台になっていて、1874年に建てられた由。上に吊り下げられた鐘は2トンを超えるという。

 かつては、聖母マリアの被昇天の祝日には、島民はこの修道院への熱い愛と尊敬ゆえに、航海に出るものは誰一人としていなかったそうだ。

 次に山頂近くに修道院があるというので、家々の間を縫うように続く細い坂道を登り始める。それにしても猫が多い。ギリシアではもともとどこでも猫を見かけたが、この島は特に多い気がする。 とても人懐っこく、私の足に顔をすりつけてきたりする。
 それにこの迷路。ところどころで道が分岐しており、標識もない。上から降りてきた人に出会ったので、修道院へ行く道を尋ねるも、それはまだまだ先で、船の出発時間までにはとても間に合わないだろうと言う。やむなく断念し、降りる方向を教わって、帰路につく。

 平地に降りたところでまだ時間があったので、海岸べりを船の方とは反対に南西方向にしばらく行くと、松の木立に囲まれた小さな広場にでた。

 そこには、かつてイドラ港を守るために据えられた砲台があり、ここからの、紺碧の海の向こうにあるペロポネソス半島や、小さなドコス島の眺望は息を飲むような美しさであった。

 そして右手に目をやると、港に停泊中の我々の船が、まるで島の住居群の中にとけ込んでいるような光景であった。(右写真)

 

 1340分、帰船。8分後には出航し、次の寄港地、エドラ島に向かう。

 ひとり後部デッキの椅子に腰掛け、うたた寝する。

 ふと見上げると、上部甲板で髭面のビール腹男と東南アジア系の可憐な女性がしっかりと抱き合い、愛の交歓をしているところだった。一瞬、盗み撮りしたい衝動に駆られ…(左写真。)ちょっと不謹慎でしたかな

 一般的なデッキ上の風景も載せておきましょう。(右写真)

 1542分、最後の寄港地エギナ島に上陸。
 
ここでも3人とは別行動をとり、港から見えるコロナの遺跡を目指して歩き始めたが、途中から目印のアポロ神殿の柱が見えなくなってしまった。見当をつけて内側の道に曲がったのが失敗、完全に迷子になってしまった。
 中年の現地女性に出会ったので聴いてみたが、全く英語が通じなかった。ともあれ、何とか遺跡らしき場所の近くまで来たが、今度はその入口が分からない。うろうろしていたところへ偶々出会った同じクルーズ客の中年女性が知っていて教えてくれた。途中まで同道し、言葉を交わす。地中海のサルディニア島から来たとのこと。
 さて、彼女と別れてようやく遺跡入口へ。何のことはない、最初に道を曲がらず、真っ直ぐ海岸線を来ればすぐだったのだ。
 やっと見学できると思い、ホッとしたのも束の間、何と15時でクローズであった。悪いことは重なるものだ。

 1625分、港に戻る。ちょうど視界に例の3人の姿が入ったが、どうやら屋外カフェテラスに入っていく様子。こちらはできるだけ歩きまわりたいので、3人の姿を写真に収め、あえて合流せず。
 海岸沿いに聖堂の前まで行き、道々土産物屋を覗きつつ引き返したところで、
N夫妻と出会う。 やはりご夫婦は常に一緒かと思いきや、二人はそれまでは別行動で今一緒になったところとか。

 最後に小さな白亜の聖ニコラス教会の中を寸見後、美しい薄暮の景観をカメラに収め、17時、帰船する。

 下の写真は、左は街の中を、中央は港を、右は薄暮の埠頭をそれぞれ撮ったもの。

 

 

 

 

 

 空腹を覚えたので、船内でドーナツとジュースを買い、ラウンジで食べる。しかし見る見るうちに外人客に囲まれてしまい、ゆっくりも出来ず。

 その後、後部デッキにいた例の3人と合流、話していたところへ添乗員のYさんも加わり、豆を差し入れしてくれる。隣では韓国人グループが歌など歌ったりして大はしゃぎだった。

 既に夜もとっぷり暮れ、岸が近づくと、海岸線に灯りが点々と灯り、実に美しく情緒たっぷりであった。

 1842分、アテネのピレウス港に帰港、下船する。直ちに待っていたバスでホテルに向かう。

 1858分、ホテル帰着。本ツアー唯一の連泊だ。
 日本人客30%オフというチラシのうたい文句に釣られて、地下の売店へ。ここで格好のいい瓶に入ったウゾ酒3本のほか、財布、キーホルダーなどを買い求める。

 帰室し、入浴後、先ほど買った財布のサイズが日本の万札が入らないくらい小さいことに気づき、再び売店まで降りていき、差額を払って大きなサイズのものに取り替える。分かりやすい英語を話す売り子(といっても年輩のおばさんだったが…)で助かった。

 さて、今夜の夕食は外で民族舞踊を見ながらの食事ということで、21時過ぎ、バスで10分ほど行き、更に10分ほど歩いて「NEOS RIGAS」というタベルナ(居酒屋という意味か)に到着。

 まずは食事をとった後、歌と踊りを楽しみ、最後には観客まで引き込んでの賑やかな盛り上がりとなり、我々のグループからも数人引っ張り込まれる。(左写真)

 

 

 ホテル帰着は2330分となり、本日も就寝は夜中の0時と相成る。
  (本日の歩数…12598)

 

ホームへ

 トップページへ

前ページへ

次ページへ