第5日目
(4/2)
マラゲー → ハマダン
本日は移動距離500kmと、このツアーでは最も長いということで、朝食もそこそこにホテルを7時ちょうどに出発、まずは昨年世界遺産として登録されたタフテ・ソレイマン遺跡へと向かう。
途中1回のトイレ休憩を挟み、目的地に着いたのは11時近くになっていた。
タフテ・ソレイマンとは「ソロモン王の王座」という意味で、海抜2400mの高台に位置し、古くはBC7世紀頃に建てられ、後にササン朝ペルシアの国教ゾロアスター教の聖地として崇められた神殿跡とか。20mほどの高台の上にある城壁に囲まれていて、ゾロアスター教の神殿跡や戦時用の見張り台が残っている。
この遺跡はまだ世界遺産に登録されて間もないためか、観光客はまだまばらであるが、今後は歴史的に重要な建造物として脚光を浴びてくるに違いない。
神殿前の池は水の神を祀ったものだそうで、神殿とよくマッチしていた。
なお、遺跡も素晴らしかったが、ここから見た雪山の眺めも一見に値するものであった。(下右)
昼の時間になったので、バスの中でボックス弁当を食べた後、ここから3kmほど離れたところにあるゼンダーネ・ソレイマンへ。
ここは「ソロモンの牢獄」と呼ばれ、高さ100m強の小山の上にある刑務所。
有志だけでここを登ることになり、私も参加したが、40代前半のガイドの足の速かったこと!ついていくうちに息が上がってしまい、よほどバックしようかと思ったが、歯をくいしばって頑張り、何とか15分ほどで頂上に達することができた。(年寄りの冷や水?)
最上部から下を覗くと、ぽっかりとほぼ垂直に大きな穴が開いていて、囚人はここに収容されていたとか。深さは50mくらいか、これでは一旦ここに入れられたら最後、とても這い上がることは不可能だったに違いない。
この後、バスは途中1回の青空トイレ休憩を挟み、丘陵(左)や草原地帯(右)を更に南下すること3時間近く、18時20分、ようやくハマダンのホテルに着き、夕食をとって、本日の日程を終えた。
走行距離500kmと長距離移動の割にはあまり遅くならずにホテルに着くことができ、それにこのホテルには今夜から連泊となるので、いささかホッとした次第である。