アイゼナッハ
9日目、バンベルクから北上してゲーテ街道に戻り、いよいよ旧東ドイツのアイゼナッハに入りました。バンベルクからは3時間半ほどかかり、本ツアー最長の移動時間でした。
アイゼナッハは12世紀に誕生した町で、チューリンゲンの森に囲まれ、ヴァルトブルク城の威容を望む緑豊かな町で、バッハやルターゆかりの地でもあります。
ヴァルトブルク城
麓から歩いて登ること20分、ヴァルトブルク城はアイゼナッハ郊外の丘の上にあります。
この城は、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」の舞台となったことで知られています。この城で繰り広げられた騎士たちの歌合戦がワーグナーの創作意欲を刺激したとか。1521年には、当時宗教改革で追われる身であったルターがここに隠れ、僅か8ヶ月の間に新約聖書をギリシア語からドイツ語に訳し、その後のドイツ語そのものの発達にも大きな役割を果たしたといわれています。
またゲーテは、この城からのチューリンゲンの森の眺めを絶賛した由。
ルターが使用していた机 |
ゲーテが絶賛した風景 |
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バッハの家
アイゼナッハはまた、音楽の父セバスチャン・バッハの生まれた町でもあります。
生家はそのまま保存されていて、17世紀のアイゼナッハの町の人の暮らしぶりが偲べるようになっています。また、バッハの肖像のほか、楽譜なども多数展示されていて、今も楽聖巡礼の人が絶えないということです。
入場見学の後、古楽器の重厚な演奏まで楽しめたのは収穫でした。
ルターの家
この町にはルターの家も保存されています。といっても、バッハのように生家ではなく、ルターが学生として学んだ家(1498〜1501年)で、ここにも当時の様子を再現した像や、沢山の資料が残っていて展示されています。
アイゼナッハの観光を終え、ゲーテ街道を東に向かうこと約1時間強、エアフルトの町に着き、宿泊しました。