フルダ
今日はドイツに入って7日目、ケッセルからバンベルクに向かう途中、1時間半ほど走ったところにある、ゲーテ街道沿いの町、フルダに立ち寄りました。
ここフルダはドイツの中央に位置し、その立地条件の良さから、北のハンブルグ、南のミュンヘン、東のドレスデンとベルリンを結ぶ要衝地です。また豊かな伝統と歴史の町としても知られ、かの文豪のゲーテも旅の途上でしばしは投宿したそうです。
大聖堂
まずは町の中央に立つ大聖堂を訪れました。
大聖堂は、フルダの最も重要なバロック建築物のひとつで、1704〜1712年に旧バシリカ聖堂の建造物を利用してバロックの新しい容姿に建立されたとのことです。
その後、大修復工事が施され、建物は内部外部ともバロック本来の光彩を放っております。
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聖ミヒャエル教会
大聖堂は、過去数年間に大規模な修復工事が施されたため、実に見栄えのする建物となっていますが、その脇に立つ聖ミヒャエル教会(右写真)こそ、9世紀初めに建てられた古い建築物として貴重な存在であるとか。
当初は僧院として諸部族の貴族の子弟を集め聖職者教育を行うなど、信仰の中心地であった上に、ドイツ民族の共同体意識を育むところでもあった由。
現在では、ドイツの最も重要な中世の宗教建築物の一つに数えられているそうです。
オランジェリー宮殿
下の写真は、その一部が現市庁舎として利用されているオランジェリー宮殿とその庭園です。
宮殿内部には入れませんでしたが、優雅な噴水を中央に配し、樹齢百年ものブナやオークの大木を背景にして、堂々たる庭園風景が生き生きと息づいており、それにつながる公園には、薔薇と石楠花の花の海を持つ、英国庭園が広がっています。
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フルダ観光後、午後は本ツアー最南端に位置するバンベルクに向かいました。2時間半弱の行程でした。