カッセル
6日目、本日は終日カッセルの観光です。
カッセルは、ドイツの中央部を占めるヘッセン州の北にある中心都市で、かつてはグリム童話集が生まれ、現在は芸術家たちが集まる緑の文化都市として知られています。
ウィルヘルム王宮公園
ここはカッセル随一の名所です。市の西側に位置し、緩やかな丘の斜面に展開する広大なる丘陵庭園で、ヨーロッパ一とも言われています。
この庭園は、ヘッセン公カールが1701年に着手させたもので、世界中から集めた800余種の樹木に覆われ、その中に宮殿、城砦、数々の池や噴水、滝などが点在しています。
公園の上部には、人口の滑滝がジャンプ台のように伸び、その頂きには高さ約33mの巨大な八角堂が30m余の鋭いピラミッドを載せて立ち、更にその塔頂には8m余のヘラクレスの巨像が立ちはだかっています。
午前中、ここを2時間余かけて見学、散策し、午後は更に水の放出風景まで見ることができラッキーした。
以下、園内で見た主なものをご紹介しましょう。
宮殿 |
レーヴェンブルク城 |
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18世紀後半の建物で、現在は古典美術館としてドイツ・ルネサンス期の巨匠たちの作品が展示されています。 |
小規模ながら、見事な中世の古城の復元版で、城内には当時の生活ぶりを思わせる調度品や武具などが展示されています。 |
放水実演 5月中旬から9月にかけて水曜日と日曜・祭日の14時30分から15時45分まで、公園の放水実演が行われ、八角堂下から放たれた水は堰を切った奔流となり、滝とや噴水となって流れ落ち、園内を水しぶきで彩ります。 |
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グリム兄弟博物館
この日は放水実演までの待ち時間を利用してグリム兄弟博物館を訪れました。
グリム兄弟は、マールブルクの大学を卒業した後、1805年から1830年にかけてここカッセルに住み、王宮図書館司書として働きながら、このヘッセン地方を中心に数々の民話を収集したとか。
兄弟は童話集以外にも文学史の研究、膨大なドイツ語大辞典を残したので、その偉業を偲んでこの博物館が建てられたそうです。
館内には自筆の原稿、書簡、図版、ミニチュア、ポートレートなど、グリム兄弟に関する貴重な資料が展示されています。