ハ−メルン
4日目の午後、ツェレから1時間半ほど走り、ハーメルンの町に到着しました。
ハーメルンといえば、グリム童話で有名なネズミ捕り男の伝説で知られていますね。そう、ここは歴史よりも伝説が優勢な町なのです。
まずはご存じない方のためにその伝説からご紹介しましょう。
1284年6月26日のこと、ハーメルンの町にまだら模様の上着をつけた不思議な男がやってきた。男は、多額の報酬を条件に、町の人々を悩まし続けていたネズミを、不思議な笛の音によって一匹残らず町から連れ去ってくれた。ところが町の人々は男に約束した報酬を払うのが惜しくなり、支払わなかった。 男は再び不思議な笛の音で、今度は町中の子供たちをおびき出し、どこかへ連れ去ってしまった。消えた子供は130人、聾唖と盲目の子供2人だけが戻ってきたが、盲目の子はみながどこへ行ったかを教えることができず、聾唖の子は場所を説明することができなかった。 |
ハーメルンに着いてすぐ昼食をとりましたが、なんとそこがネズミ捕り男の家「ラックンフェンガー・ハウス」でした。
旧市街の入口に立つこの建物は1602〜1603年に建てられた4段の破風屋根をもつ黒ずんだ石の家ですが、正面の壁をよく見ると、様々に彫刻された石が左右対称に組まれています。
この様式はこの辺りではよく見られましたが、ヴェーザー・ルネッサンス様式というのだそうです。
今はレストランになっていて、室内にはネズミ捕り男のイラストが多く飾られ、西側の壁には子供たちの失踪を伝える碑文が刻まれています。
(イラストの画質が悪くごめんなさい)
旧市街の通りにはこのような石造りの家が多く、彩色豊かな木骨組みの家とあいまって、実に印象的な街並みでした。
以下、3点ほど、街並みの写真をご紹介します。少しでも旧市街の雰囲気を味わっていただければ幸いです。
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この日は、ハーメルンからメルヘン街道を更に南下すること約2時間、着後、ゲッティンゲンのホテルに宿泊しました。