第5日目
(6月29日)
(ヴロツワフ→ザコパネ)
9時にホテルを出発、まずは地元ガイドのカタリーナさんの案内で、ヴロツワフの市内観光に向かいました。
ヴロツワフは、人口約64万のポーランド4番目の都市で、国内2番目の大きな川オドラ川沿いに建設された町です。
古くは6世紀にスラヴ人の集落ができ、その後ヨーロッパ各国に琥珀などを送り出す重要な商都となりましたが、13世紀にモンゴル人の侵略を受け、14世紀にはチェコ人、16世紀にはハプスブルグ家、18世紀にはプロイセン領になるなど、1945年にポーランド領となるまで様々な民族の支配下に置かれた由。
特にドイツ人の入植が多く、ドイツ人の町として知られていましたが、第2次大戦で町の70%もが破壊され、戦後復興した町だそうです。
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上の写真は、旧市街の北側を流れるオドラ川の対岸、オストルフ・ツムスキという地域にある聖ヤン大聖堂です。このあたりには昔から聖職者や権力者が多く住んでいたそうで、13世紀に建設が始まったこの大聖堂が完成したのは1590年とか。ポーランドで初めてゴシック様式の大聖堂とのこと。高くそびえる2つの塔は何度か戦禍で破壊され、現姿は1991年のものだそうです。
堂々たる外観も見事でしたが、内部のステンドグラスもきわめて印象的でした。
なお、1997年にはローマ法王の行幸もあったとか。それだけ由緒ある教会なのですね。
残念ながら上3点の写真は画質が悪く拡大できません。お許しを。
このほか、この付近では、16世紀ゴシック様式の聖十字架教会、1794年の司教の館、中洲に建つ聖母マリア教会などの外観を観光し、次いで旧市街に向かいました。
10時、ヴロツワフ大学の建物の対岸で下車し、橋を渡って旧市街の観光に入りました。
左端の写真はヴロツワフ大学のメインの建物です。1702年バロック様式で建てられ、現在は大学全体で3万人の学生を擁しているとのこと。
中央写真は、国内で2番目に大きいといわれる旧市街広場です。周りの建物は16〜17世紀の建物を第2次大戦後復興したものだそうです。とにかく広かったです。
右端写真は、広場最南端に建つ13世紀ゴシック様式の旧市庁舎です。13世紀の建立で、現在の姿になったのが16世紀とか。それにしても複雑なシルエットで、込み入った装飾が印象的でした。
なお、現在は歴史博物館になっています。
旧市街のレストランで昼食後、ヴロツワフに別れを告げ、一路、東欧アルプスの山岳リゾート、ザコパネを目指して、途中2回の休憩を挟み、南東に向かうこと6時間、19時20分、やっとザコパネのホテルに着きました。
この日、18時ころからポーランドへ来て初めて山が見え始めたとき、なんか懐かしい思いに駆られたものです。。
小憩後、ホテル内で夕食をとり、この日の日程を終えました。