第4日目
(4月11日)
カッパドキア → コンヤ
8時30分、ホテルを出発。この地を離れる前に土産物を買いたいという人のために、ユルギュップの典型的なキノコ岩で知られる観光スポットの一角にある店に立ち寄る。残雪が陽光に映えて綺麗であった。
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カイマクル
ユルギュップから、40分ほど南西に走り、カイマクルに到着。ここはまだカツパドキアの一部であるが、地下都市のあることで有名なところ。
早速、入場しての見学となったが、その複雑な構成に感服させられた。
この地下都市は、地下8層までもある深いもので、小ホール、居室、キッチン、教会、墓地などが狭い通路で結ばれている。興味深いのは、通気孔と回転扉。通気孔は地表に抜けていて、時に煙突の役目も果たしたとか。回転扉は厚い石造りの円盤で、大きなものは直径2mもあり、これを転がして通路を遮断することができた。迫害を受けたキリスト教徒たちは、この地にひっそりと隠れ住み、敵がやってくると地下に潜って敵をやりすごしたという。
しかし、どうしても不思議だったのはトイレの痕跡がどこにもなかったことで、ガイドに聞いてみても明確な答えは得られなかった。( 後に、この件は未だ謎であると聞いた。)
スルタンハン
バスは更に南西に50分ほど進み、途中、アクサライという町のレストランで昼食をとった後、更に50分走ると、砂漠地帯にポツンと立っている建物があった。スルタンハンのキャラバンサライである。これは中央アジアが貿易路として栄えていた時代の隊商たちの宿のひとつで、その面影を残す重厚な建物である。
入口を入ると、すぐ中庭になっていて、中央には男性が2階で礼拝するための礼拝堂があり、また周囲を取り囲む回廊式の建物には食堂やハマム、宿泊所、駱駝を繋ぐ場所などがあり、隊商宿の雰囲気を今なお伝えるものであった。
回廊の屋上に通じる階段があったので、私も上ってみたが、行きはよいよい、降りるときは足がすくむ思いであった。
キャラバンサライを後に、更に南西に向かうこと1時間15分、今夜の宿泊地であるコンヤに着き、、直ちに観光に入る。
ここコンヤは広大なアナトリア・ステップ高原の中央に位置し、トルコで最大の面積を有するコンヤ県の県都である。
インジェ・ミナーレ神学校
コンヤ到着後、しばし自由市場を覗いた後、インジェ・ミナーレ神学校を見学する。
ここは、1258年建造の旧神学校で、インジェ・ミナーレ(細いミナレット)があったことからこの名があるが、ミナレットは20世紀初頭の落雷で上部が破壊されてしまっている。
現在はレリーフ博物館となっており、正面入口の前面を覆う幾何学文様やアラビア装飾文字のレリーフなどが見どころになっている。
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メヴラーナ博物館
次に訪れたところはメヴラーナ博物館。
実はここは、旋舞によって神との一体感を得るという神秘のメヴラーナ教団の創始者メヴラーナの霊廟跡である。
美しいタイルに覆われた塔が建ったのは13世紀末のセルジュク時代で、後のオスマン時代にモスクや僧院が加えられ、現在見られるような巨大な構造になったとか。
博物館となった今も、回教徒にとっては重要な聖地であり、聖者の象徴である大きなターバンを載せた棺に向かい、一心に祈る信者たちの姿が見られた。
( 画質が悪くて申し訳ありません。)
また、墓室に続く部屋には、旋舞教の儀式に使われた衣装や楽器、コーラン写本、カーペットなどが展示されている。
17時15分、市内のホテルに入り、小憩後、ホテル内レストランで夕食、本日の日程を終えた。