第3日目
(4月10日)
アンカラ → カッパドキア
7時35分、専用バスにて一路カッパドキアに向かう。南東に大草原を約330kmの道程である。
驚いたことに、4月も半ばとなったのに、時折雪がちらつくほどの寒さ。セーターを着込む。ガイドの話でもこれは異常気象だという。
途中、トゥズ湖畔にて写真ストップ。下車したのはいいが、凍えるほど寒かった。あげくに、いざ出発の段になって、バスが動けず立ち往生。側道の泥濘にはまり、自力で脱出不可能となってしまったのだ。どうなることかと心配したが、折りよく、大型のトラックが通りかかり、ロープを繋いで引っ張り出してくれた。こういったことはよくある例とみえ、双方のドライバーとも手馴れた手順で作業した後、トラックのドライバーは爽やかに手を振って別れて行った。
カッパドキア
13時20分、カッパドキアに到着。まずは観光の基地ユルギュップのレストランで遅い昼食をとった後、観光に向かった。
ここカッパドキアは行ったことがない人でもその名を知らない人はいないくらい有名なところであろう。
まず高台に立って奇岩奇石の林立する谷間を見下ろしたとき、なんともいえぬ不可思議な感動にとらわれ、しばし立ちすくんだものだ。まさに大自然の進化と、数千年にわたる人間の営みとが織り成した異形のパノラマである。こんな風景が他のどこにあるだろうか。
岩の中は夏涼しく、冬は暖かいので、くり抜いて住居にしている人々が今なおいるとは驚きである。
ここをクリックしていただくと、世界遺産・カッパドキアの風景写真が順次見られるようになっているので、ご覧いただき、その感動の一端でも共有していただければ幸いである。
絨毯の製造販売店
不思議な景観の余韻覚めやらぬ間、次いで案内されたのは、観光地内にある絨毯の製造販売店。
恰幅のいい店長が我々を迎えてくれ、流暢な日本語で、製造過程の説明をしてくれた後、ワインやらコーヒー、紅茶、ジュースなどを振舞ってくれたが、これはもちろん売り込みの誘い水で、この後次から次へと絨毯のお披露目があり、その商売熱心さには辟易させられた。ちょっとでも興味を示すと執拗に食い下がり、バスまで追いかけてこられた人もいた。
品物は確かなようだが、もちろん値段もそれだけにいいので、私はもちろん目の保養のみだったが、結構買っている人がいたのには驚いた。
この日は、この後ユルギュップの「ムスタファ・ホテル」に19時15分到着し、小憩後、ホテル内レストランで夕食をとり、日程を終えた。