5日目

 (7/6)

 

ブハラ → サマルカンド

 

515分起床。昨夜は寝たのが早かったので早く目覚める。本日は列車にてサマルカンドへ移動する日である。吐き気、下痢ともまだ治まっていないので、とても朝食に降りる気にはなれず、昨夜添乗員のS.Sさんが差し入れてくれたチョコレートやゼリー、それに持参の栄養剤で済ます。

 

750分、ホテルを出発、20分ほどの走行で、カガン駅に到着する。今日も日差しは強そうだ。

やや待たされたが、列車は905分にサマルカンドに向け出発した。268km、約6時間の行程で、牽引車は日本では懐かしいジーゼル機関車である。

部屋は4人部屋の寝台車で、幸いにも二人ずつで使わせてくれたので、ゆったりと、寝そべったままでいられたのは、体調不良の身にとって、実に有難かった。

昼食には、チキン、サンドイッチ、ケーキ、トマトの入ったランチ・ボックスが配られたが、殆ど食べる気になれず、時々起き上がっては、お茶ばかり飲んでいた。

窓から見える景色は、砂漠やトウモロコシ畑や野原など様々であったが、その景色を楽しむ余裕も自分にはなかった。

下写真は、時々、起き上がっては撮った窓外の景色である。

 

列車はほぼ予定通りに、1507分、サマルカンド駅に到着した。さすがにブハラのカガン駅に比べると、とても近代的な駅であった。

ブハラから我々の荷物を載せて走ってきたツアーバスが既に到着していて、ドライバーが我々を出迎えてくれた。

1515分、これから3連泊するホテル・アフラーズイヤーブに到着。

客室数278室もあるサマルカンド最高級のホテルだそうで、建物も大きく、中庭にはプールがあり、若者たちの楽しむ姿が見られたが、オフ・シーズンのためか、宿泊客は少なかったようだ。

 

さて、1時間後、ウルグ・ベク天文台跡とグル・エミル廟の観光に出かけることになったが、残念ながら、私はパスし、ホテルで休むことにした。

まだ5日目の中日、殆ど食べてない状態で、この炎天下では更に悪化する恐れがあり、みなに迷惑をかける結果になりかねないので、自重した次第である。

しかし、折角この旅日記をご覧くださっている方のため、出発前に下調べした資料や添乗員メモをもとにこの2箇所についても、触れさせていただくことにする。

 

右写真はウルグ・ベク天文台跡である。

これはティムールの孫ウルグ・ベクにより、1429年に建てられたそうで、六分儀を使い、1年間の長さをほぼ正確に計測できたといわれる。

現姿は六分儀の基礎部分しか残っていないが、当時は高さ30m、直径46mにも及ぶ3階建ての天文台だったとのこと。

そしてこの天文台は、1908年にロシアの考古学者ヴィヤトキンによって発見されるまで、その場所さえ分かっていなかったという。

 

下の写真はグル・エミル廟

グル・エミルとは、タジク語でエミルの墓という意味で、サマルカンドを中心とした大帝国を築いたティムールを始め、最盛期の3代の王がここに眠っているとか。

ご覧のように、美しいドームが特徴で、縦に64本の溝が彫られている。このドームは、より高く見せるため、内側のドームの上に外観用のドームを重ねた二重構造になっているらしい。

そしてその内側は3kgもの金箔で覆われている由。見られなかったのは実に残念であった。

 

夕食はホテル内のレストランで1845分から始まる。食欲がないので、よほどパスしようと思ったが、今夜は添乗員さんがはるばる日本から運んできたソーメンも出るというので、それだけを少し食べるだけに参加し、さっと引き上げた次第。

(本日の歩数 3,120)

 

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