第8日目(2)
(1月19日)
ギザ
さあ、午後はいよいよ今回のツアーのハイライト、カイロ近郊のギザ台地にあるピラミッドとスフィンクスの観光である。
奥から順に、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドが並んでいる。
真ん中が一番大きく見えるが、実際には奥のクフ王のピラミッドが一番大きく、高さは137m(建造時は146m)、基底部の一辺の長さは220m(かつては化粧石があり230m)もあるという。
材質は石灰石で、下部では数メートル角の巨石が使われている。
クフ王のピラミッドの中へは地上17mのところにある盗掘坑から入る。本当の入り口はすぐ左上にある切妻型に石を組んだところにあるが、出入りはできないとか。(写真左)
入り口から通路を進むと、狭い上昇通路に至る。上下左右とも狭く、屈まないと通れない。ここを行くこと40m、つらくて何度リタイアしたいと思ったことか。しかし通路は一人づつしか通れず、後ろからどんどん続いてくるので、引き返すに引き返せず、じっと我慢して前に進むしかなかった。
やがて大回廊に出る(下中)。ここは、高さが8m50、幅が2m強、長さが47mという大きさだったので、楽に立って歩け、ほっとしたものである。
大回廊を昇りきったところに、侵入者を防ぐための石落とし装置のある控えの間があり、その隣りが王の間だった。
奥行きは10m50、幅は5m20、高さ5m20と案外広いが、盗掘されているので、今は蓋のない花崗岩製の石棺が置かれているだけであった。(下右)
それにしても何たる暑さ ! ゆうに40℃はあったろう。
3大ピラミッドを遠望できる場所で、1ドル払って、生まれて初めてラクダに試乗したが、あまり乗り心地のよいものではなかった。
次いでスフィンクスに向かう。
もともとあった石灰岩の小山を利用して造られたもので、全長57m、高さ20mのエジプト最古で最大のスフィンクスであり、前足の間には、新王国第18王朝のトトメス4世の石碑が建っている。
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