パ リ(3)

いよいよ旅も大詰めに近づき、9日目の朝を迎えました。

帰国に向けてのホテル出発は16時で、それまでは自由行動です。もっともオプションで、「フォンテーヌ・ブローとバルビゾン半日観光」というのがあり、ほとんどの方々は自由時間に不安を感じるとみえ、そちらのほうに参加したようでしたが、その参加代金が結構高額だったことと、やはりパリに来たからには自由に歩き回る時間がほしかったので、参加は見合わせた次第です。

ブーローニュの森

9時にホテルをチェックアウトし、手荷物を預けた後、まずはホテルから歩いていけるところにあるブーローニュの森に行ってみることにしました。

過去3回、パリ市内からヴェルサイユ宮殿への往復には必ずこの森をかすめるように通っている道路を走ることから、これまでもぜひ来たいと思っていたし、今回の現地ガイドもぜひ行かれることを説明: 説明: paris3-1お勧めしますと言っていたのも背中を押してくれました。

ブーローニュの森はパリの西のはずれにあるおよそ900ヘクタールにも及ぶ広大な森林公園で、昔は、熊や鹿、狼、猪などが生息していたり、降っては、フランス革命中に追い詰められた貧民や密猟者の隠れ家となっていたとのことですが、その後本格的に改修され、現在は、車道、乗馬道、遊歩道に、池や滝などを配したパリ市民の憩いの場所となっているようです。有名なロンシャン競馬場もこの敷地内にあります。

平日の午前中ということで、行き交う人はまばらでしたが、頬えましい家族連れの光景も見られ、ちょうど新緑の頃とあって、鮮やかな木々の緑のもと、ここで格好の森林浴を1時間余り楽しんだ次第です。

それではここをクリックされ、森の中の様子の一端をご覧ください。

カルーセル凱旋門

ブーローニュの森を後に、ホテル近くに戻り、予め事前に調べておいたショッピングモールの一角にある、その名も“matsuri”という和食のファストフード店で早めの昼食を済ませた後、地下鉄に乗って、チュイルリー駅で下車、まずはチュイルリー庭園とルーブル美術館の敷地を画するように立つカルーセル凱旋門まで足を伸ばしました。

説明: 説明: paris3-2凱旋門といえば、これより更に西へ行きシャンゼリゼ通りの先、エトワール広場(:現在はシャルル・ドゴール広場)にある凱旋門が有名ですが、ここにも小規模ながらほぼ同時代に建造された凱旋門があるのです。

ナポレオン1世の時代、1805年の数々の戦勝を記念して、180608年にかけて建造されたもので、高さ14 .6m、幅19.50m、厚さ8.75mと、エトワールの凱旋門に比しかなり小ぶりですが、8本の白と赤の大理石でできた柱の上には軍服装の兵士が乗っており、6面を飾る朝浮き彫りなど非常に趣が感じれ、第1帝政期の代表的建造物といわれています。

なおここから西に3km余り先のエトワール凱旋門までコンコルド広場を挟んで広い道が直線的に伸びているので、その姿を見ることができます。

チュイルリー庭園

チュイルリー公園の土はかつて瓦焼に使われていたので、今でもチュイルリー(瓦製造所)と呼ばれます。 16 世紀中頃にカトリーヌ・ド・メディシスにより造られたイタリア式庭園を、ヴェルサイユ宮殿の庭園でも知られる造園家、ル・ノートルが 17 世紀に美しいフランス式庭園に改造したもので、園内は「モネの睡蓮」で知られるオランジュリー美術館や現代アートのジュー・ド・ポーム美術館があります。夏には遊園地、冬にはスケート場、クリスマスの頃には観覧車が仮設されるとか。

庭園内には、ルーブル博物館とコンコルド広場の間を東西に貫くように一本の広いプロムナードがあり、市民の絶好の散歩道になっていて、今では庭園というよりも公園といった感じです。我々もここを通ってオランジェリー美術館に向かいました。

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オランジェリー美術館

セーヌ右岸に広がるチュイルリー公園の一画に静かにたたずむ、どちらかというと地味な美術館で、説明: 説明: paris3-3モネの大作「睡蓮」を鑑賞できることで有名です。「『睡蓮』の間」と呼ばれる1階の展示室は広々した楕円形の2間からなり、壁一面に「睡蓮」の連作が掲げられています。モネが86歳で逝去するまでの約8年間にわたって描き続けたこの傑作は睡蓮の池にきらめく光を幻想的に表現したもので、偉大な画家の魂の輝きを感じさられます。

ほかにピカソ、ルノワール、セザンヌなど、印象派からパリ派に至る画家たちの作品を多数所蔵しており、絵に造詣の深い方の説明: 説明: paris3-4必見の場所です。

団体観光客の入場を午前中に、個人客は午後と限っているのもグッドアイデアで、その上、込み合わないよう人数制限しているので、入場まではしばし行列を余儀なくされるものの、じっくり見たい個人客には好都合です。

それでは、ここではノンフラッシュでの写真はOKでしたので、画家別に鑑賞した絵をご紹介することにいたしましょう。

コンコルド広場

オランジェリー美術館のすぐ西側にあるのが、コンコルド広場です。

説明: 説明: paris3-51793年にルイ16世、マリー・アントワネットがギロチンで処刑された広場として有名ですが、激動の歴史と共に名を「ルイ15世広場」「大革命広場」と変更し、今日の「コンコルド(調説明: 説明: paris3-6和)広場」になつています。

なお、広場中央にオベリスクが立っていますが、これは19世紀前葉にエジプトからルイ・フィリップ王に贈られたものです。(「エジプト編」第6日目[ルクソール東海岸遺跡]参照

 

以上で、パリでの自由観光を終え、コンコルド駅から地下鉄に乗り、ホテルに戻った次第です。

 

続いてエピローグのページをご覧ください。

 

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