第10〜11日目
(11月10〜11日)
コーン島 → ウボンラチャタニ → 成田
朝、4時45分に起床。今日はこれからタイに行き、日中酷暑の中で観光し、そのまま夜行便で帰国するため、途中での着替え用の下着、シャツなど一通りの準備をした後、カメラを手にメコン川に昇る日の出を撮るべく、部屋を後にしました。
ベストポジションには既に数名の仲間が集まっていました。
やや雲がかかっており、あるいは日の出は隠れてしまうのではないかと懸念されましたが、待つこと10分、5時56分に日の出となり、カメラに収めることができました。
ゆったりと流れるメコンの彼方から昇る太陽は、まさに詩情たっぷりで、神秘的ですらありました。
どうぞ拡大してじっくりとご覧ください。
6時、全員揃って簡単なセットメニューの朝食後、6時40分、ホテルを後にし、ボート、マイクロバスと乗り継いで、パークセー経由、途中1回のトイレ休憩を挟み、一路タイに向かいました。
午前9時ごろ、メコン川に架かる「ラオス・日本大橋」を渡りました。これは2000年に日本の援助により開通した橋で、下右写真を拡大していただければ、プレートに「RAO-NIPPON BRIDGE」とあるのがはっきり読み取れると思います。
ただし、ここはまだ国境ではなく、両岸ともラオス領内です。
国境には9時45分に着きました。国境は、ラオス側はワンタオ、タイ側はチョンメックという地名ですが、両者の間は金網で仕切られているだけで、地元の人々は出入りが自由のようです。
ちなみにラオス〜タイ間には5箇所の国境があるとのことですが、ここが唯一の陸路だそうです。
これ以上先ではラオスの通貨が使用できなくなるため、ラオスの出国およびタイへの入国手続きの合間に国境の村、チョンメックの自由市場(左写真)で、ラオスの通貨を使い切るべく(とはいっても、お釣りで溜まった分だけなので、ホンの小額でしたが----)、最後の買い物をしました。
このときの日差しの強さは相当なもので、皆さん、汗を拭き拭き奮闘(?)していました。
ここで、バスも大型バスに変わり、ガイド、ドライバーともタイの人に交代し、まずは30分ほどバスを走らせた後、メコン川に接する水上レストランにて昼食をとりました。
昼食後は、空港のあるウボンラチャタニの町に向かい、途中、3ヶ所ほど観光しました。
最初に訪れたのは、サイシュクアンというところで、ここはタイのカッパドキアといわれているところとか。
なるほど、マツタケのような岩の姿は、確かにトルコのカッパドキアのそれと似ていますね。
しかし規模は小さく、ここだけのものでした。
次に訪れたのは、先史時代の壁画が残る驚異の絶壁、パーテムです。
駐車場から険しい山道を約1km降ったところにありました。動物や狩りの様子を示す壁画が高さ数百メートルの絶壁の表面に200mにわたって描かれているのです。今から2000〜3000年前に描かれたものだそうですが、よくぞこれまでかくも鮮明に残っているものだと感嘆しました。
じっと見つめていると、まさに数千年前の情景が蘇ってくるようでした。
どうぞ拡大してじっくりご覧になり、先史時代の人々の生活ぶりなどに思いを馳せていただければ幸いです。
17m四方の台座に乗った高さ56mの白亜の大仏塔は仏陀入滅2500年を記念して1956年に建てられたものとか。(右写真)
なんでも釈迦の遺骨が納められている由。毎年8月にはローソク祭りが盛大に行われるそうです。
以上で、観光日程はすべて終了し、この後、空港近くのレストランにてツアー最後の食事をとり、空港に移動しました。
困ったのは。着替えする場所でした。酷暑の中を観光したので、みな汗びっしょり、とてもこのまま飛行機に乗るわけにはいきません。
わたしは、レストランでみなが食事中に誰もいないバスに戻って、着替えを済ませましたが、殆どの人は空港でスーツケースをひろげ、着替えしていました。
さて、タイ航空31便にてウボンチャラタニ空港を20時20分に飛び立ち、バンコク・ドンムアン空港で日本航空704便に乗り継ぎ、翌日(11月11日)午前6時21分、成田空港に着陸、まずは無事の帰国となりました。
夜行便でしたが、搭乗客が少なく、席を移動して一人3席を確保でき、ゆったりと身体を休めることができたのは望外の幸いでした。
以上、いつもと同様、拙い旅日記でしたが、最後までご覧いただき、有難うございました。