ハ カ
6日目の朝、8時過ぎ、ビエリャのホテルを発って、途中20分の休憩を挟んで西進すること4時間弱、正午ころ、やっとハカに到着しました。
ハカはアラゴン川流域の段丘状に築かれた町で、1769mの地点に要塞が町を見下ろすようにそそり立っています。16世紀のこの要塞は保存状態も良く、現在も軍隊が駐留しているとのことで、この町の戦略上の地位が高かったことをうかがわせています。8世紀にアラビア人の侵攻を撃退し、その後アラゴンの最初の都となったため、早くから盛名をうたわれていたようです。
現在のハカは、ソンポルト峠の登山口にあたることから、人々が賑やかに往来する町で、夏はハイカー、冬はスキーヤーの宿泊地となっているとか。
この町での見ものは、11世紀建造のスペインで最初のロマネスク様式の大聖堂です。
サンティアゴ巡礼者の聖堂を手がけたロマネスク期の芸術家で、この大聖堂の彫刻装飾の影響を受けなかった者はいないそうです。
創建当時の面影を残すのは、南側柱廊に並ぶ人物彫像付き柱頭です。衣服のひだが強調され、まるで古代の聖典を思わせるようです。(左下写真)
一方、内部は16世紀にゴシック様式に改装されたものですが、厳かな雰囲気が漂っていました。
次いで、当地のレストランにて昼食後、聖フランシスコ・ザビエルの故郷であるハビエルに向かいました。