サン・セバスチャン
パンプローナから北西に向かって走ること1時間20分、バスク地方の高級避暑地として知られるサン・セバスチャンの市庁舎前に着きました。
スペイン北部の長い海岸線がリゾート化されている中でひときわ目立つ存在がここサン・セバスチャンです。何しろスペイン初のリゾート地という歴史をもち、その開拓者がマリア・クリスティナ皇太后なのです。1887年に同皇太后が夏の執務をサン・セバスチャンで行うことを決めてから脚光を浴びるようになり、今日では押しも押されもせぬ国際リゾート都市になっています。
サン・セバスチャンは、見事な半円を描くラ・コンチャ湾に面し、白い砂浜が輝く美しい海岸線に恵まれる一方、区画整理された街路に整然と並ぶ鮮やかな街路樹、調和の取れた建物が町を美しく彩り、「カンタブリアの真珠」と呼ばれているほどです。
昼食に向かうまでの30分余、自由行動となったので、市庁舎前から海岸に出て、コンチャ湾を一望した後、旧市街を散策しました。リゾート地らしく活気に溢れた人の波、18世紀末にバロック様式で建てられたサンタ・マリア教会の正面の華やかさが印象的でした。
町なかのホテルにてシーフードの昼食をとった後、次の目的地、サンティアーナ・デル・マルを目指し、カンタブリア地方へと進んでいきました。