第7日目
(4/4)
ハマダン → マシャド
ハマダンでの連泊を終え、7時03分にホテルを出発、聖地コム経由再び首都テヘランへと向かう。
イラン北西部の長いバス移動も本日が峠、さあ、ファイトといきたいところだったが、それに水を差すかのような大雨、おまけにバス後部では雨漏りする始末、安全な場所へよけながらの移動となった。
途中1回のトイレ休憩を挟み、コムに着いたのは11時半であった。
コムはテヘランの南135kmにあり、イランで一番小さなコム州の州都である。ここは第8代イマーム・レザーの妹ファテーメの廟があることで知られ、イランではマシャドに次ぐシーア派の聖地となっているところ。
廟は聖域なのでムスリム以外は中には入れず、外観のみの鑑賞にとどまったが、本廟の黄金のタマネギ方のドームなど、圧巻であった。
コムを後に北に向かって進むこと2時間余、途中2回のトイレ休憩を挟み、テヘランに着いて昼食のレストランに入ったときは既に14時になっていた。
午後の観光はイラン・メッリー銀行の地下金庫にある国立宝石博物館。
物がものだけに入口で厳重なボディチェックを受けて入場する。
中に入ってみて驚いたこと! ここには革命前に王家が所蔵していた宝石類が所狭しと並べてあり、その豪華絢爛ぶりにはため息が出るばかりであった。
以下、下の写真で、左から順に説明しよう。
最初のものは”光る海”という名で知られる世界最大のピンクダイアモンドで、なんと180カラットもあり、度肝を抜かれたのは私だけではあるまい。
次は、初代パフラヴィー王、レザー・シャー即位のために用意されたという王冠で、3000個のダイヤが埋め込まれているとのこと。
3番目は51366個の宝石が埋め込まれた”宝石の地球儀”で、イランに当たる部分のダイヤがひときわ輝くように造られている。
最後のものは、1736年にインドから戦利品として持ち帰ったといわれる”孔雀の玉座”で、これにも26000個の宝石がちりばめられているとのこと。
どうぞ、拡大して、目の保養をしてください。
宝石博物館を出たところで2日目と合わせてテヘラン市内の観光は終了となり、以後は市内の菓子屋やスーパーに立ち寄り、買物を楽しんだ後、空港に向かい、国内便にて移動すること1時間余、イラン東部の町マシャドに着き、市内のホテルに入ったのは23時過ぎであった。