エピローグ
イスラム編、やっと脱稿しました。日記をめくってみましたら、着手したのは昨年の8月10日で実に8ヶ月以上も要したことになります。
我ながら最近の情報処理能力の著しい低下には情けなくなる思いです。
もうこのような旅日記を書くのは恐らくこれが最後になるかもしれません。加えて海外旅行そのものも、長時間のフライトを思い浮かべただけで、うんざりしてしまうくらいで、いよいよ踏ん切り時が来たようです。
さて、今回のイスラエルですが、行ってみて得るところ大でありました。駆け足でまわったイスラエルでしたが、本文で見るように、さすがに歴史や宗教の層の厚さや重みに圧倒された次第です。
アラブ諸国のイスラエル憎しの感情は相当根強く、今でも大多数のアラブ人は、ユダヤ人を地中海に追い落とし、イスラエルを消滅させてしまうことを望んでいるのだとか。そのためユダヤ人は海外ではいつアラブ人に襲われるか、常に身辺を警戒し、びくびくしながら過ごしているとのこと。やはり「百聞は一見に如かず」、日本から眺めているだけでは、当事者の気持ちは理解できないものですね。
余談ですが、今回、聖地エルサレムを訪れ、キリストゆかりの場所を巡ったということで、右写真のような、観光大臣と市長のサイン入りのエルサレム巡礼者の証書をいただきました。(笑)
以上で、拙いこの旅日記を終わらせていただきますが、最後にイスラエルをより理解していただくための一助として、添乗員のY.Kさんの配布資料を基に作成した以下のものをご覧いただければ幸いです。
長い間、お付き合いいただき有難うございました。
平成19年2月22日
野口 敏夫